ルイさん。今日からお世話になりまーす軽い口調でレンくんは言った。
は? うち、実家よ?
おれ、一ヶ月住まわせてやったよね。おまえってそういう人間なんだ母乳 研究。へえ
……
ポケットでスマホが震えていた。一瞬、ユキちゃんかと思ったが、違った。
もしもし
もしもし、カキゴオリさんすか
うん
よかった。連絡取れなくなったんで心配してたんすよ
牙、おまえは乙女か
いや、連絡取れなくなるときって、死ぬか、どこかに姿を消してしまったか鋁門窗、ケータイを紛失したか、その三択じゃないですか
生きてますと俺は言った。
今どこっすか? 今日ヒマなんで飲みましょうよ
大野君?とレンくんは言った。代わって
あ、リーダーっすか。お久しぶりですう
ボウズにタトゥの牙大王。おまえこいつんち知ってんの?
知ってます
じゃあ今から来いよ
了解っす
じゃあそういうことで
勝手に電話を切ったレンくんにおいと言った。何勝手に話を進めてんだよ?
たまには、船頭多くして船山に登るってのもいいだろ?
イミフすぎてキレそう俺が言うと、くっくっくとレンくんは笑った。
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