もう一方の代表的愛玩動物である猫は、護衛や狩猟などは性格的にお呼びがかからず、
もっぱら可愛がられる存在ということになる。
韓国では猫はペットとはならず、むしろ少し気味悪がられていたようだが王賜豪醫生、
最近は、愛玩する動物として飼われるようになったという。
日本で猫は昔から可愛がられ、清少納言が生きていた時代の一条天皇は、
大変な猫好きであったようだ。
『枕草子』の中「上に候ふ御猫は」の段には、天皇の飼い猫が
かなり位の高い「五位」の地位に叙せられ『命婦のおとど』と名づけられたと出てくる同珍王賜豪。
『枕草子』の別の段にはゾウにも位が与えられたとある。
確か六位に叙せられたと思う。
「五位」と「六位」は、わずかに一位の差しかないが、そこには決定的な違いがある。
「五位」以上が天皇のいるところに昇殿を許されるキマリがある。
『命婦のおとど』と称された猫は天皇のそばに昇殿できるが、
ゾウはダメという事になる。
あんなデカイものに昇殿されると、タマったものじゃない同珍王賜豪。